新しい教育用語をまとめるシリーズ、今回はアダプティブラーニングです。
前回のアクティブラーニングとなんとなく似ているので紛らわしいのですが違う言葉です。
アダプティブラーニング=それぞれに合わせた難易度の学習をする
例えば算数の演習であれば、得意な子供はどんどん解いて次のプリントに取り掛かります。
一方、苦手な子供はほとんど手がつかず、本人はどこでつまずいているかもわからないことがあります。
このような場合でも、子供一人ひとりの進み具合に合わせた学習をするための方法がアダプティブラーニングです。
今までも先生が子供の進み方を見て授業や演習を進めていたと思いますが、アダプティブラーニングという場合は、すべての子供、それぞれの状態に合わせた学習になるようです。
アダプティブラーニングはICT教育と相性が良い考え方だと思います。
演習にタブレットを導入した場合は数千の問題を準備できますが、これは紙のプリントでは難しいでしょう。
また、解けた問題と解けなかった問題の記録(これを学習ログデータといいます)も意識せず自動でためることができます。
さらに、蓄積した学習ログデータを元にその子供にちょうど良い問題を出すことができるので、とてもきめ細かい難易度の調整ができます。
教科書と板書の授業で「すごく得意」と「すごく苦手」の両極端にいる子供に常に対応することはかなり難しいと思います。
アダプティブラーニングという考え方は、ICT教育と組み合わせることで大きな効果が期待できると感じていますし、私の本職であるシステムエンジニアの視点で見ても楽しみな取り組みです。